【中湯川人形】猫をモチーフにした作品を4点紹介します。

今回は、猫をモチーフにした中湯川人形のご紹介です。

会津若松郊外、小原庄助さんで有名な東山温泉のお土産物として人気のある中湯川人形。張子の玩具が有名な福島県ですが、このような土人形も作られています。

その種類は数百種類もあるらしくコレクター心をくすぐりますよね。

そんな中湯川人形のうち、猫を題材にした作品を考察を交えながら紹介していきます。

猫をモチーフとした中湯川人形

中津川人形は、廃村であった中湯川に移住した青柳守彦さんによって1982年に創作された土人形です。鮮やかな色使いと三百種以上とされる豊富なバリエーションが特徴的なものとなっています。一人で丁寧に一筆、一筆と絵付けされ作られる土人形です。

2019年(平成31年)には年賀郵便切手のデザインにも採用されました。

  • 62円(来らんしょ亥)
  • 62円寄付金付(福良雀乗り豆招き亥)

来らんしょ

まずは一つ目の紹介です。来らんしょシリーズの猫から。

来らんしょとは会津地方の方言で、「いらっしゃい」とか「ようこそ」とかの意味だそうです。玄関でお客様を迎えるようなイメージでしょうか。

「猫」と書かれた扇子を持ってますね。すました表情が笑えます。

巻物にしがみつく猫

次は二つ目です。

「寿」と書かれた巻物を抱えています。誰にも渡さないよと必死に守っている姿が可愛いらしいです。

『猫に巻物』何か意味があるのかなぁ?と思いいろいろと調べてみるとありましたよ。幕末の浮世絵師、歌川国芳の「猫の妙術」という版画の中に描かれていました。

その画題は荘子の思想をかみ砕き分かりやすく説明する寓話で、武道の奥義が説かれているのだそうです。

どんな話なのかというと、

家に居座る「大ネズミ」に困っていた剣術家が、飼い猫に捕らせようしますが、飼い猫は恐れて逃げ出してしまいます。

次に近所からネズミ捕りで評判の猫を何匹も集め再度試みますが、飼い猫の時と同様に尻込みしてしまい、これもまたダメでした。

それならばと、自ら木刀を振って奮闘するも退治できませんでした。

そこで考えた剣術家は、少し離れた場所から、比類なきと名高い評判の古老の猫を借りてきました。しかし、その猫、見たところ利口には見えないし、俊敏にも見えませんでした。

半信半疑でその古老の猫を大ネズミの部屋に入れてみると、どうしてかネズミはすくんで全く動くことが出来なくなり、古猫はゆっくりと慌てずに歩いて余裕で捕えたというお話です。

そして、その夜、ネズミを捕ることができなかった飼い猫や近所の猫たちは、古老猫にネズミを捕える妙術について教えを乞いました。問答が続き、やがてそこに剣術家も加わり武道の奥義が語られたそうです。

その奥義を書き記した物が、古老猫が抱える大切な巻物というわけです。
さしずめ「虎の巻」ならぬ「猫の巻」というわけですね。

福良雀乗り招き

三つ目の紹介です。

猫が福良雀に乗って招いてますwww。何気にスズメも幸せそうな表情をしています。

年賀切手に採用されたシリーズの招き猫版で、これまた縁起がよさそうな組み合わせですね。

鯰乗り招き

そして最後、なんと!!招き猫が鯰に乗っかてます!!しかも、鯰がベロを出したりしています。楽しい題材が多い中湯川土人形ですが、これもまた楽しいコミカルなデザインですね。

というわけで今回の記事は、『猫をモチーフにした中湯川人形』のお話でした。デザインからいろいろと考察してみるにも楽しみ方のひとつだと思います。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。