【妖怪・魔除の郷土玩具6選】

今回は、妖怪系・魔除けの民芸品「ベロ長・牛鬼・水丁彫山精・木でこ・黒塚・将軍標」の6点を取り上げてみました。

ベロ長 / 会津若松

まずは1番目は、会津若松から妖怪『ベロ長』の登場です。その名の通り、舌が長~いのが特徴です。

その長い舌と同様に、長く伸びた髪の毛から「1970年代のフォークシンガー」を連想しれしまうのは自分だけでしょうか?

それはさておき、そのベロ長にまつわる伝説を紹介したいと思います。

由来によると、むかし、会津磐梯山の周辺には「ベロ長」という妖怪が住んでいたそうです。

その妖怪は川や沼の水をその長い舌で吸い上げ干からびさせたり、また、反対に吸った水を村に向け吐き出して洪水を起こすなどの悪事を働き人々を困らせていました。

ある時、そんなベロ長の悪行にほどほど困った民衆達は偶然にもこの地を訪れていた弘法大師に退治してくださるようをお願いしました。

そこで民衆たちの願いを受けた弘法大師は、やたらと長い舌を縄で縛り上げ、悪名高き「妖怪ベロ長」を退治しました。

というのがこの妖怪「ベロ長」にまつわる伝説です・・・???

じつは、この話、磐梯山の手長足長伝説をもとに、ベロ長を制作している「はそべ工房」さんによる創作話なのだそう。唐人凧「べろくん出し」なんかにも影響を受けているような気がしますね。

でも、伝説はこうやって創られていくもの。あと数百年後、もしたら、この物語も「妖怪ベロ長伝説」とし未来の人々の間で語り継がれているかもしれませんね。

牛鬼 / 宇和島

次は、宇和島の「牛鬼」。この牛鬼の伝説は西日本の各地にあり、諸説もいろいろです。宇和島の他、三重県、和歌山県、岡山県、山陰地方、高知県、水木しげるさん等にも伝承されてきました。

水木しげるさん??。そう、水木しげるさんです。

しっかりと受け継がれているようです。ウソじゃないですよぉ。

タイプこそ違いますが、鳥取県境港にある水木ロードには、牛鬼のブロンズ像が設置されていますので!!

さて、本題のこの妖怪くんは、宇和島の例祭として行われる「牛鬼まつり」に用いられる山車をモチーフにして考案されたものだそう。シンプルながらも、なかなか味がありますね。

水丁彫・山精 / 沼田

3つ目は、群馬県推奨・郷土人形の水丁彫・山精です。こちらは妖怪でなく魔除けですね。

木でこ / 別府

こちらは大分県別府の木彫りの民芸品です。こちらは妖怪ではなく魔除けですね。

黒塚・鬼婆 / 二本松

鬼塚

今回のメイン妖怪「安達ケ原の鬼婆・黒塚」の登場です。

福島県二本松(旧安達郡)周辺の地域に伝わる「安達ケ原の鬼婆」という妖怪伝説を基に斎藤正太郎さんによって考案された古代玩具の一つです。

この鬼婆は、旅人を遅い喰らったというとても「キモイ妖怪」です。そしてこの、鬼婆を葬った塚が「黒塚」とよばれ、今ではこの黒塚自体が鬼婆を示す言葉として使われるようになっています。

この鬼婆の由来や顛末には諸説色々と語り継がれているようです。「安達ケ原の鬼婆」でネット検索すればいろいろと出てきますので、調べるのも良いかもです。

将軍標 / 日高市高麗神社

将軍標

埼玉県日高市にある高麗神社の授与品(廃絶)です。将軍標に関しましては、2020年2月に現地レポートの記事がございますのでそちらをご覧ください。



以上、今回は妖怪・魔除け系の郷土玩具を6点選び解説しました。