こけしって売れるの?
結論から言いますと「種類や状態にもよりますが、売却する事が可能です」。
取扱い歴25余年の弊社・株式会社水無月が失敗しないための『こけし』の買取依頼の手順と売却方法のポイントについて解説していきます。
買取の対象となるこけしとは?

まず最初に疑問に思うのは『どんなこけしなら売れるの?』という事だと思いますが、時代によって評価の基準も変化してきましたので、最新の動向を基に解説していきたいと思います。
こけしは大きく分けて4つの種類に分類することができます。そして、それぞれが評価ポイントの基準が違ってきますので、個別に深堀していきたいと思います。
- 東北地方で作られ型を継承する『伝統』こけし
- 工人さんそれぞれの自由な発想で作られる『創作|新型』
- 主に群馬や京都で作られている芸術性の高い『近代』こけし
- 観光地で販売されていた『お土産品|スーベニール』
伝統こけし

まず、このタイプで高額で取引されるものは、古作と呼ばれる戦前につくられたこけしです。
戦前の作品は現存数も少なく、とても希少なアイテムとなっています。昭和40~50年代の第2次ブームの時でも手に入れることが出来たコレクターは少なかったようです。
また、この時代の作品には作者のサインがないのが普通(一般的にサインが入れられるようになったのは戦後のこと)です。
おおよその目安としては、作者にもよりますが、色褪せがなく状態の良い物になると数万円程度の評価がつくと思います。特に希少な作品は数十万円から百万円超えての取引となるケースもあります。
※すごい!!
と喜ばせた後で申し訳ないのですが、そのようなこけしは非常に稀です。旧家の蔵の整理や昭和時代の有名なこけし収集家のコレクションでないとほぼあり得ません。
※因みに、私どもの会社では25年以上の年月をかけ、そして数万本を取扱いしてきましたがその間に、明らかに戦前の作と断言できるこけしに出会ったのはほんの数回のみです。それほど稀であるという事をご理解ください。
それでは、現実的なところを解説していきたいと思います。
人気のある系統
一般的に整理を検討されるのは昭和30年代から50年代にかけて第2次ブームに作られた作品が多いかと思います。
この年代で活躍された工人の作品で高額で取引されるのは「津軽系の盛秀太郎」さんの作品です。かなり価格が下落したとはいえ、この頃の作者では別格といってもよいでしょう。
参考までに、大きさや状態によって開きがありますが、並みの状態で30cm程度の大きさ場合で1万円以上の査定金額になると思います。
その他の津軽系の工人さんによる『ダルマ絵やねぶた模様』作品も比較的人気があります。

津軽系の作品に付きましては別の記事がありますので参考にしてください。
そして、次に人気のある系統は中ノ沢系で、タコ坊主や青坊主と呼ばれる『目の周りが真っ赤なのが特徴』の作品になるかと思います。

中ノ沢系の作品は別記事がありますので参考にしてください。
大きさと年代と知名度
以前は、尺(30cm)や8寸(24cm)のサイズが評価の標準でしたが、現在ではもう少し小さめのこけしの方が人気があるようです。
また、古い物の方が高く買取してもらえると思われるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。
戦前の古作は別格となりますが、昭和30年代~50年代のものよりも平成以降の方が人気があるようです。
理由としては、昭和のブーム時の作品は現存数が多く供給が重要を大きく上回っている状態の為です。
また、有名な工人の作品が高価買取になるわけではありません。当時有名で人気のあった作者の作品は、それだけ売れていたという事もあり現存数も多い為です。
買取査定の評価額は基本的に需要と供給のバランスで決まってきます。
状態による評価
伝統系は、蛍光灯や紫外線に当たるだけで「色抜け・退色現象」が起こります。傷や汚れはもちろんですが、色褪せが有るか無いかで査定に大きな違いが出てきて買取額が大きく振れてしまいます。
特に黄色や緑、紫の色が抜けやすく(前と後ろも見比べると判りやすいと思います)、色の抜けたものはかなり評価がダウンしてしまいます。
創作・新型こけし
戦後に発案された新しい型です。
それぞれの工人による自由な発想で作られた楽しい作品です。シルクハットを被ったものや木地玩具なんかがこれに該当します。

現在では、どちらかというと伝統系よりも好まれているようです。また、海外のコレクターにも人気のアイテムとなっています。
近代こけし
初めから鑑賞用として生まれてきた創造性豊かな芸術性の高いこけしです。
彫刻などの様々な技法が取り入れられています。特に海外での評価が高いこけしです。国内のコレクターも増えてきましたね。
ただ一つ注意が必要なのは、工房での大量生産品にも作者のサインが入れられて観光地の土産として販売されていたものがあります。そのため有名な作家のサインがあるからといって買取査定が高額になるわけではございません。

観光地土産・スーベニール
文字通り観光地のお土産として販売されていたお土産です。大概の場合はまとめていくらという買取となる場合が多いとおもいます。
ただ、このカテゴリーにもコレクターがいますので、それを理解している専門業者に依頼するのが一番です。
観光地のお土産のため、単品で買取金額が出ることは稀ですが、まとめて売却は可能な場合がありますので捨てる前に私ども専門業者に相談することをおすすめします。

こけし買取の依頼
売却するのなら専門に取扱いしている買取会社に相談するのが一番です。
取り扱い実績25年以上、数万本お取引をしてきた埼玉県川越市の「株式会社水無月」の買取サービスをぜひご利用くださいませ。
株式会社水無月
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埼玉県川越市笠幡4456-7-1F
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