キナキナ坊こけし【日本の誇るモダンフォークアート】

みなさん、「キナキナ坊」というものをご存知ですか?

こけし愛好家の方達からすれば、そんなもん、知ってるに決まってるだろ!!という事になるかとは思いますが・・・。

こけしになんか興味ないよという方にも、また百戦錬磨のコレクターの方にも、今一度その魅力を再確認して頂きたく、今回は日本が誇る「モダンフォークアート キナキナ坊の美」その魅力についてお話していきたいと思います。


キナキナ坊って何なの?

そもそも「キナキナ坊」って何なの?という事からお話します。

ひとことで言えば、岩手県盛岡、花巻を中心とした南部地方で継承されてきた、頭が揺れ、無彩色(一部には彩色されたものもあります)が特徴的な、おしゃぶりみたいなこけしの事なんです。

赤ちゃんのおしゃぶり・・・。そう、そのとおりです。まさに幼児のおしゃぶり・歯固めから発展してきた民芸品です。木地玩具なんです。

南部系のこけしに分類されていますが、秋田県の一部でも作られてきました。

その始まり方からも分かるように、本来は無彩色で10cm程度のサイズがオリジナルとのこと。また、こけしの祖型という説もあります。


デザイン王国、スウェーデンも認めたその魅力

時は1960年代、いわゆるミッドセンチュリーと呼ばれる時代、モダンデザインの流行が世界中を圧巻していました。

日本でいうところの昭和30年~40年代。
戦後の復興期から高度成長期ごろのお話です。

当時、日本でも欧米諸国モダンデザインの影響を受けたプロダクトや工芸品が多く作られていきました。

そんな中、北欧のデザイン王国、スウェーデンから大量の注文を受けたという逸話も残っています。

和洋問わず、インテリアのアクセントとして、ぜひ取り入れていただきたいおススメのコレクションアイテムです。


参考までに煤孫実太郎(1908-1984)工人の作品3種です。

モダンな造形、美しい曲線。もうアートですね。

彩色がない分、純粋に木目の美しさと天然木のもつ独特の温もりを感じることができます。

異なる木材を作品を並べて飾るのもおススメです。なかなか味のある空間を演出してくれると思います。


その他の工人さんの作品

松田精一(1899-1981)さんによるキナキナ坊

盛岡の松田弘次さんによるキナキナ坊


確かに、キナキナ坊の持つ美しい曲線と天然木の温もりは、21世紀の今も色褪せることがありません。

独特の存在感を放ち続けるその工芸品は、日本が世界に誇るモダンフォークアートの一つといってもいいと思います。

いろんな工人さんがキナキナ坊を作っていて、それぞれに特徴あるフォルムを持っています。

好きな工人の作品を蒐集したり、いろんな工人さんの作品を集めたりと、ぜひ自分の感性に合ったキナキナ坊を手に入れて楽しんでみてください。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。

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