初めて見た方は、うわっ キモっ・・・。
ぷっ キモっ・・・。
まじめにやってくれよ キモっ・・・。
って感じるかもしれませんが、これでも一応れっきとした郷土玩具なんです。専門の書籍なんかでもきちんと紹介されているんです。
今回は、佐渡に伝わる人形芝居(人形浄瑠璃)のろま人形を題材にして生まれた、ユーモラスで滑稽な郷土玩具『のろま人形』のお話です。
なんだか少しややこしいですが・・・。
のろま人形とは
佐渡の人形芝居「のろま人形」については諸説いろいろとあるようです。
17世紀、寛文・延宝年間頃に、江戸の野呂松勘兵衛という人形遣いが始めたという説や 享保年間頃に上方から移入されたとする説などがあります。どちらかというと上方から伝わったという方が有力との見方がるようです。
人形芝居に登場するのは、主人公であり、「まぬけな道化役の木の助」、「お人好しな下の長者」、「男好きで、ブサ●クのお花」、「欲張りでずる賢い仏師」で構成されています。
また、演目には「生地蔵」、「そば畑」、「五輪仏」、「木の助座談」などがあます。
芝居の内容は、操り手による古い佐渡の方言を巧に織り交ぜ、軽妙な掛け合いが魅力となった喜劇が中心です。そして、どの話も最後は、主人公の木の助が失敗し、観客の笑いを誘ったところで幕を閉じて終わります。
そんな「のろま人形」ですが、1977年には重要無形民俗文化財にも指定されています。
のろまの世界へようこそ
いつの頃からかは分かりませんが、佐渡のお土産品としての『のろま人形』が作られるようになりました。
こうしてよく見てみると・・・やっぱり キモっ。
でも、よくよく見ると、なんだかキモいけど、カワイイカかも・・・。
少しでもこんな感情が芽生えはじめたら、あなたは、もう立派な「のろま」の世界の住人です。

少しおふざけを混ぜてのお話となりましたが、それも郷土玩具の楽しみ方の一つだと思います。
現地では「のろま人形づくり体験」等も出来るようです。
また、佐渡では鉄分を多く含んだ陶土を使用した無名異焼という伝統工芸品も作られています。興味のある方はチェックしてみてください。

今回は、佐渡に伝わる人形浄瑠璃から生まれた滑稽な郷土玩具が笑えます!!という事で「のろま人形」についてお話をさせていただきました。
何度見ても・・・キモっ・・・。
ん? でも・・・ちょっとだけ、カワ・・・。
やばい、やばい、気をつけなくちゃ。
