【山梨の民芸】甲州ダルマ・水晶細工他・郷土玩具や伝統工芸品

武田信玄公所縁の地・山梨県で作られている郷土玩具(かんなんぶつ・甲州ダルマ他)や甲州水晶細工などの伝統工芸品を紹介します。

山梨の郷土玩具

山梨県の郷土民芸

かんなんぶつ

かんなんぶつ

山梨県甲府で作られている郷土玩具です。明治の終わりごろまでは、端午の節句に飾られていたようです。武田家の武将や天狗がモチーフになっています。

古くからこの地方で作られていた玩具でしたが、だいぶ前に一度廃絶していました。戦後「佐藤君三」氏によって復元されました。

塩山の鳩笛

こちらも廃絶後、「佐藤君三」氏によって復元された玩具です。

塩山の鳩笛

元々は江戸時代後期の天保年間に創始された玩具であったと伝えられています。その後、昭和初期に廃絶してしまいました。

低温で焼き上げらる楽焼で釉薬がかけられているのが特徴です。

甲州親子ダルマ

甲州ダルマ

甲州ダルマは、400年以上前に武田信玄公の顔を模して「武井八衛門」によって創始されたと伝えられています。そして、その後、1735年頃に五代目の八衛によって、現在の親子だるまが考案され現在に至っています。

赤い物も作られていますが、白地に青線を入れたものや親子ダルマが一般的です。また、戦前までは金色のものも作られていたそうです。初めから目が入れられていて、それが特徴のひとつとなっています。

親子ダルマは平成7年には山梨県によって伝統工芸品に指定されました。「子宝祈願安産祈願」「子供の成長」「子供の出世」などを祈願する珍しいだるまです。

廃絶玩具の福龍と信玄ダルマ

どちらも甲府市の「早乙女勉」氏によって作られていた玩具でしたが廃絶してしまいました。

福龍

福龍

木製の玩具で昭和39年度の年賀切手の図案にも採用されました。

信玄ダルマ

昭和30年頃より作られ始めた張子の玩具です。甲州ゆかりの武将「武田信玄」公をモチーフにしています。

山梨県の伝統工芸品の種類と特徴

山梨県の伝統工芸品

まずは国指定の工芸品から紹介していきます。

甲州貴石細工(昭和51年)、甲州印伝(昭和62年)、甲州手彫印章(平成12年)の3品目が指定を受けています。

甲州貴石細工・手彫印章

甲州貴石細工・山梨の水晶細工

江戸時代の天保年間に京都より職人を招きい入れ、鉄板の上に金剛砂をまいて水晶を磨くという技法が考案されたことが甲州水晶細工の創始とされています。

そして、幕末期には水晶や翡翠を使った数珠や帯留、根付けなどが作られ、貴石細工の産地として知られるようになります。

大正期になると、より精密で高度な技術が確立され、印章や装身具、美術工芸品がつくられました。

そして、水晶細工の作品が第一回パリ万博に出展され大好評を得た事により、その水晶彫刻研磨の技術は世界に知れ渡るようになりました。

甲州印伝

甲州印伝

甲州印伝は、鹿革に漆で模様を付け装飾される革の工芸品です。

丈夫で使い込むほどに柔らかくなり馴染むのが特徴で、古くはその特徴を利用して鎧や兜などの武具にも用いられてきました。

現在ではバッグや財布、信玄袋、キーホルダー等の他様々な品目が作られています。

山梨県指定の伝統的工芸品

次は、山梨県指定の伝統工芸品を紹介します。

平成6年指定の甲州貴石細、甲州印伝、甲州雨畑硯、甲州大石紬、甲州手彫印章、甲州武者のぼり・鯉のぼり、西島手漉和紙。

平成7年指定の親子だるま、甲州鬼瓦、市川大門手漉和紙。

平成8年指定の山梨貴宝石。

平成10年に指定された、富士勝山スズ竹細工。

山梨県郷土伝統工芸品認定要綱に基づき指定された12品目があります。

雨畑硯

雨畑硯

南巨摩郡で作られている硯です。黒くて緻密な上質の粘板岩を材料に用いています。

中国の硯にも勝るとも劣らないといわれる、均一で石ムラのない石質は古来より高く評価されてきました。

硯匠の確かな技術でつくられ伝承されてきた工芸品です。

富士勝山スズ竹工芸品

富士山の二合目付近に自生していスズ竹を用いた竹工芸品です。しなやかで香りが良いのが特徴とされています。

細かい目で編み込まれたしなやかで美しい作品は実用としてだけではなく、民芸のインテリアとしても好評を得ています。

以上が山梨県の郷土玩具と伝統工芸品についての記事でした。最後までお付き合いくださりありがとうございました。