【宮城の民芸品】堤人形や仙台張子他・郷土玩具や伝統工芸品を紹介

宮城県では土人形の最高峰とも評される「堤人形」や松川ダルマで知られる「仙台張子」等の郷土玩具が作られています。また、伝統こけし群の中心地にもなっています。

今回の記事では宮城で作られている郷土玩具や伝統工芸品を紹介していきます。

宮城の郷土玩具

まずは、郷土玩具から紹介していきます。

堤人形

堤人形
毬猫

江戸時代元禄年間ごろ、堤焼を母体として誕生したといわれる堤人形は、京都の伏見人形とともに二大源流をなすもので、土人形の最高峰とも言われています

また、型の多さでも知られています。昭和58年には「猪乗り金時」が年賀切手のデザインに採用されました。

昭和59年に伝統工芸品指定(県)

仙台張子

仙台張子・松川ダルマ
松川ダルマ

江戸時代・天保年間頃に仙台藩の藩士松川豊之進によって創始されたものと伝えられています。

特に松川ダルマは有名で、縁起物としても親しまれています。

昭和60年伝統工芸品指定(県)

木下駒

木下駒

東北三駒のひとつに数えられれている木製の馬の玩具です。全体的に黒に塗られ赤や白で模様が描かれています。

その他の玩具

唐桑の素朴な諸玩具(さっぱ舟・弾き猿・風車)や独特の絵付けの「日の出凧」、木下薬師堂のぽんぽこ槍や蘇民将来、鎌先温泉の一文天狗旗や南剛町の左仲天旗などがあります。

また、廃絶玩具としては、昭和30年代後半まで作られていた気仙沼土人形がありました。

宮城の伝統工芸品

次に伝統工芸品です。

雄勝硯

雄勝硯

室町時代には、すでに石巻で硯石が産出されていたと伝えられています。雄勝の原石は「黒色硬質粘板岩」で粒子の均質さや光沢等が特徴となっています。

山梨県の「雨畑硯」の一部にもこの原石が使用されているようです。

昭和57年(県)・昭和60年(国)

鳴子漆器

鳴子漆器

江戸時代寛永年間ごろの創始と伝えられています。鳴子漆器は下地の堅牢さとしっとりした美しさが特徴で、素地を生かした木地呂塗や墨流しの竜文塗等が作られています。

昭和57年(県)・平成3年(国)

堤焼

堤焼の茶碗(針生乾馬)
針生乾馬造

江戸時代・元禄頃に創始されたと伝えられています。質のよい赤土や岩石を用いて焼かれる陶器で、素朴でありながらも力強い作風が特徴です。代表的な陶工として「針生乾馬」氏がいます。

昭和57年(県)

白石和紙

伊達政宗公の殖産奨励によって拡大され発展してきました。丈夫なことが特徴です。その特質を生かし現代では様々なアイテムが作られています。

昭和57年(県)

埋木細工

埋木細工 宮城の伝統工芸

1822年に仙台藩の足軽武士山下周吉によって仙台の青葉山から炭化した「埋木」が発見されました。そして、工夫を凝らし「掻敷」を作ったのが始まりと伝えられています。

500万年にも及ぶ長い年月を経て炭化した埋木の美しい木目と拭漆による光沢が特徴的です。日本では他に類例を見ない工芸品となっています。

昭和57年(県)

岩出山しの竹細工

18世紀初期・江戸・享保年間に岩出山城主伊達村泰公が京都から竹細工職人を招き武士の副業として奨励したのが始まりとされ、300年以上も続く伝統的な工芸品です。

昭和57年(県)

中新田打刃物

17世紀の江戸時代・寛文年間ごろに仙台藩の刃鍛冶・舟野五郎兵衛によって創始されたと伝えられています。

日本刀の製作と同様に空打式で鋼を鍛えて焼き入れするという伝統的な技術が受け継がれ作られます。

切れ味は最高で使いやすい打刃物として知られ広く愛用されています。

昭和57年(県)

松笠風鈴

18世紀後半の江戸時代・天明年間頃に、仙台藩主から音色の良い風鈴を所望された江田家十代庄衛門が工夫を重ねて創作したのが始まりと伝えられています。

虫喰いと呼ばれる表面に無数の穴を模様にしているのが特徴です。

銑鉄と砂鉄で作る材料の配合などの製法や技法は,江田家代々による父子相伝・門外不出の秘伝になっています。

昭和57年(県)

切込焼

切込焼

始まりは不明とされていますが、江戸末期が全盛期であったと伝えられています。染付けが中心でしたが白磁や瑠璃、また、三彩の物が作られていました。特に三彩の作品は「切込三彩」と呼ばれ高い評価を受けています。

明治初期に一旦廃絶してしまいましたが、現在は現在は復興され素朴な作品が作られています。

昭和59年(県)

仙台釣竿

宮城県内産の真竹や高野竹などを材料として200にも及ぶとされる細かい工程と2-3ヵ月もの時間を費やし作られる継ぎ竿です。細身の竿は古竹を使い、また太い竿には若竹を使用し作られます。

実用はもちろんですが、鑑賞用としてもその美しさは魅力となっています。また、藩祖の伊達政宗公も鮎釣に愛用したと伝えられています。

昭和60年(県)

仙台平

仙台平

江戸時代中期頃に創始されたと伝えられている絹織物です。縦に柔らかく横に張りがあるのが特徴とされています。

昭和60年(県)

仙台御筆

仙台御筆

17世紀初頭、江戸時代の慶長年間に伊達政宗公が藩の学問と産業振興を目的に大坂の筆職人を雇い創始したと伝えられています。

分業ではなく、ひとりの職人の手により作られ、細工が精緻であることが特徴です

昭和60年(県)

玉虫塗

宮城 玉虫塗

昭和7年に創始された比較的新しい工芸品です。

その特徴は、塗りの技法にあります。下地をほどこした後に全面銀粉を蒔き、そして最後に特殊な玉虫漆で仕上げられます。

塗装を重ねることにより、玉虫の羽根に似た色調と光沢が現れ「玉虫塗」の名前が付けられたそうです。

昭和60年(県)

若柳地織

明治から大正期にかけて、旧若柳町を中心として作られ始めた綿織物です。

独特の色合いと縞の出し方に特徴があり、従来は農作業着として広く利用されてきました。現在は、様々なアイテムが作られています。

昭和60年(県)

仙台箪笥

仙台箪笥

江戸時代末期に作られ始めたとされています。主に欅を使用し木地呂塗りで仕上げられます。また、豪華な牡丹や唐獅子などの文様の手打ち金具で装飾するのも特徴です。

堅牢で重厚な箪笥で、指物・漆塗り・金具の三つの熟練した職人技によって作られています。

平成2年(県)・平成27年(国)

仙台堆朱

仙台堆朱

明治の終わりごろに創始された漆器です。

通常、堆朱は漆を塗り重ね、彫刻して作られますが、この仙台堆朱は木地の彫刻を能率化するために開発された型押による工法が特徴となっています。

平成2年(県)

宮城の発祥の伝統こけし群

「鳴子」「遠刈田」「弥治郎」「作並」「肘折」の5系統。こけしに付きましては別記事で紹介していますのでご覧下さいませ。

宮城のこけし

以上が、宮城県で作られている郷土民芸品や伝統工芸品についての紹介でした

最後までお付き合いくださりありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。