日本人形の種類を解説するよ【八百万種類の人形の国・日本】

日本は人形の宝庫なんです。八百万神ならぬ八百万人形なんです・・・。日本にはたくさんの種類の人形があるというお話です。

私たちの日本では、古来よりたくさんの種類の人形が作られてきました。今回は伝統的なものを取り上げその種類についてお話したいと思います。

衣装人形

一般的に日本人形とは、日本髪を結った和服(着物)姿の人形の総称として使われています。昭和のころまではどこの家にも一つや二つ、イヤイヤ、三つや五つと、いちばんなじみの深いのではないでしょうか。

日本美人、藤娘、汐汲み、舞奴、町娘、武家娘、姫君など、日本古来の身分や職業、風俗を模したたくさんの種類のものが作られてきました。1980年代頃までは新築や結婚、出産時等のお祝い事の記念品として贈られることも多かったようです。

もともと、江戸時代には武家の嫁入り道具の一つとして扱われてきた歴史があります。人形に災厄を身代りさせるという大切な役割もあったそうです。当時は身分の高い人たちの家財道具とし扱われてきましたので、古いものは作りが丁寧であり、衣装にも高級な布地が使用され、その布地自体が貴重だったりもします。

市松

いわゆる、むかしの着せ替えです。地域によって、様々な呼び方があるようです。

女の子の遊び道具の一つとして親しまれてきました。普通は、着物がない状態で販売され、購入者が自分で好みの衣装を作り着せて楽しみました。昔は本物と同じように衣装を作りましたので、裁縫の練習としても使用されたそうです。

女の子のタイプと、男の子のタイプがあり、前者はおかっぱ頭で植毛が施され、後者は筆で髪の毛が描かれます。

また、名前の由来は諸説いろいろとあるようです。

歌舞伎役者の佐野川市松に似ていたため…。とか。

当時、市松という名前の子供が多く、その子供の為のものなので..。とか。

市松模様の着物を着せて販売されていた…。などなど。 今となっては、知る由もないのですが…。

そんな市松さんですが、1930年代ごろになると、次第に時代の波にのみこまれていき、西洋人形のビスクドールと同様にセルロイドやソフビに主役の座を奪われていくことになります。

今でも古いスタイルで制作されているものもありますが、ほとんどが立ち姿で固定され着せ替えができない観賞用タイプが主流となってしまいました。

木目込

素地の木材に切れ込みを彫り、そこに布をはめ込んでいく技法で作られます。まさに文字通り、木の切れ込みに布を押し込むですね。

現代ものでは、大正時代創業の真多呂が有名ですね。自分で木目込を作ることができる制作キットも販売されている様ですので、自分の手で作るのも楽しいのではないでしょうか。

御所人形

主に桐塑や木で作られたボディに筋を入れ、布を押し込み仕立てられます。
男児の赤子(帝)をかたどった、土製や桐塑の人形です。

御所人形と呼ばれるようになったのは、明治時代以降のことであり、それ以前には白菊や頭大、伊豆蔵などさまざまな種類の呼び名があったそうです。

節句

五月五日の端午の節句に飾る為の兜や甲冑、破魔弓等のことです。男子の誕生や成長を祝うために飾られます。

雛と同様に一人の子供に対し新しく新調するという考えのもとに伝えられてきた種類のものですので、「リサイクルする」という考えは???少し難しいかもしれません。

お雛さま

三月三日のひなまつりに女子の誕生や成長を祝うために飾られます。

現代の一般的な布製のお雛さまやその名称は、江戸時代以降に始まったとされています。

えっ!意外と古くないんですね…?と思いましたが…調べてみると、起源は古く平安時代まで遡るります。

当時の貴族の女の子の間では紙人形を使って遊ぶ、「ひいな遊び」というおままごとがありました。そして、その遊びが信仰と融合していき、お雛さまの原型になっていったことが分かりました。

そして、江戸時代になり、現在みられるスタイルの内裏雛(座り雛)段飾りが誕生したそうです。

雛の種類と特徴

お雛さまには作られた時代やその当時の流行により、さまざま種類の様式や呼び名があり、またそれぞれに特徴があります。

室町雛
最古の座りびなです。起源は室町時代とも江戸時代ともいわれていますが詳細は不明だそうです。

寛永雛
17世紀に誕生した小さなお雛さまです。特徴は女雛には両腕を開いた状態で、手先を付けずに着物に袴というスタイルの衣装です。

元禄雛
寛永雛よりひと回り大きくなり、手先が付けられるようになります。衣装も十二単風に変わります。

享保雛
江戸時代中期、京都で作られていたお雛さまです。豪華絢爛なスタイルが特徴です。

次郎左衛門雛
顔が丸いのが特徴です。公家や大名家に好まれたといわれています。有職雛公家の衣装を忠実に写しているのが特徴です。

古今雛
寛政年間頃に江戸の人形師「原舟月」が考案した雛で、目に水晶または、ガラスを入れるのが特徴となります。

郷土玩具のお雛さま
日本各地で作られている郷土色豊かな人形です。張子、土人形、木彫り、紙等、素材も種類も様々です。また、鳥取地方の流し雛のように、信仰に結びついた古い形式のものなどもあります。 この経護岸だけでも無数の種類があり、お雛さまコレクションの中心的なカテゴリーだとも言えます。

郷土玩具

日本各地で伝統的な手法や型を継承し作られている郷土色豊かな玩具の総称です。

紙を使った張子や低温度で焼きあげ彩色された土人形や土鈴、木彫り等さまざまな素材や種類があり地方色豊かな素朴な味わいが魅力となっています。

東北地方の伝統的な木地玩具「こけし」も含まれます。

博多

福岡県で作られている伝統のある陶製の人形です。

本来は博多区周辺で作られてきましたが、現在はそれ以外の地域でも作られているようです。

その発祥には諸説が色々とあるようで、1600年代の古文書にはすでに記録が残っていて、かなり古い時代から作られていたのが伺えます。

古い時代のものは、素焼きした後に胡粉に浸け、仕上げに彩色するのが特徴で、とても手間がかかっています。

昭和初期以降に作られた大量生産品では胡粉の代わりに化学染料が使われ、郷土民芸品としての魅力が薄れてしまいました。

現在でもわずかながらですが、昔ながらの技法で手間暇をかけた作品も制作されていています。また、古い型を継承した古型博多と呼ばれる郷土民芸品もあります。

以上が日本人形の種類に関しての解説でした。

こうして、その種類や特徴を記事にしてみると、日本には多く種類の人形が存在するということを改めて感じさせられました。

そして、今回紹介したもの以外にもまだまだ多くの種類があり、やっぱり日本は人形の宝庫だったんですね。

最後までお付き合いいただきありがとうござました。また別の記事でお会いしましょう。