【肘折こけし】その特徴と作品を紹介します【肘折系工人の一覧表】

肘折系は山形県の大蔵村肘折温泉を中心と地域で継承され遠刈田や鳴子系の混合として発展してきました。

今回の記事では、そんな肘折系の特徴に迫りたいと思います。

肘折系の特徴

肘折系は、遠刈田系と鳴子系の特徴を取り入れ発展してきました。その為、頭部は差し込み式で赤い放射線の手絡が描かれるか、もしくは黒髪が特徴となっています。

胴体は肩が張りやや太めで、微妙に肩から中央にかけて細くなり、裾に向かって広がるという形状をしています。また、模様は、菊花が描かれることが多いのですが、撫子が描かれるものもあります。鮮やかな黄色の塗り込みがあるのも特徴の一つです。

にんまりとしたニヒルな表情も魅力のひとつで、振るとカラカラ音の鳴るマラカス風のものもみられます。

  • 頭部と胴体は差し込み式で取り付けられる
  • 赤い放射線の手絡または黒髪が描かれる
  • 肩が張り太めのボディ
  • 菊花やなでしこが描かれる
  • マラカスのようなガラ入りもある

以上が肘折系の特徴です。

肘折系の作品いろいろです

佐藤重之助工人の尺二寸(約37㎝)。黒髪のタイプと赤い放射線の手絡のタイプです。ともに胴体には帯を挟んで重ね菊が描かれています。

それでは、次は佐藤丑蔵さんのだるまとヘンテコ顔の2点を紹介します。

まずは、木地玩具のだるまです。こけしとは違った表情ですね。

かなり厳めしいお顔ですが・・・パーツごとに見てみると・・・

目も鼻も・・・

今で言う「ブサカワ」という感じのやさしい達摩さんです。

肘折のだるま

オカメ??へんてこ顔です。

思わず吹きだしてしまいそうな愛嬌あるお顔です。他にもフランケンシュタインのような頭のこけしも作っていました。

肘折系のこけし

佐藤丑蔵工人(1889-1986)宮城出身

14歳で木地師の道に入り、各地を放浪して修業する。茶筒型の頭と個性的な表情をもつ、丑蔵こけしを生みだしました。昭和61年9月2日没。97歳。

肘折系の工人一覧です

  • 我妻勉(1948-2002)
  • 阿部薫(1945-)
  • 安藤勇(1934-1988)
  • 奥山運七(1864-1939)
  • 奥山喜代治(1905-1972)
  • 奥山庫治(1934-2008)
  • 小林英一(1917-1947)
  • 小林英子(1946-)
  • 小林定雄(1933-)
  • 小林順子(1957-)
  • 小林昭三(1942-)
  • 小林善作(1909-1970)
  • 小林輝子(不詳)
  • 小林光子(1934-)
  • 小林元(1959-)
  • 斎藤伊之助(1893-1948)
  • 斉藤右内(1927-)
  • 佐藤丑蔵(1889-1986)
  • 佐藤英裕(1951-)
  • 佐藤きく(1911-2000)
  • 佐藤三治(1897-不明)
  • 佐藤昭一(1935-)
  • 佐藤重之助(1930-1997)
  • 佐藤周助(1873-1939)
  • 佐藤誠次(1902-1962)
  • 佐藤文男(1923-1986)
  • 佐藤文六(1880-1950)
  • 佐藤文吉(1922-2008)
  • 佐藤巳之助(1905-1977)
  • 佐藤佑一(1943-)
  • 鈴木幸之助(1888-1967)
  • 鈴木征一(1944-)
  • 菅原宗治(1914-)
  • 高橋市太郎(1909-1952)
  • 中島正(1907-1985)
  • 藤戸一栄(1957-)
  • 吉野誠二(1950-)

今回の記事は肘折系のこけしについての紹介でした。最後までお付き合いくださりありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。