秋田県皆瀬村木地山や川連を中心とした地域で継承されている木地山系こけしの特徴について、作品を交えながら紹介します。
木地山系の特徴

戦前の古作 小椋泰一郎(おぐらたいいちろう:1889-1951)作
ごく初期の木地山系は鳴子と同様にはめ込み式で作られていたそうです。その後、ほぼすべて頭と胴が一本の木(作り付け構造)で作られるようになりました。
頭頂には赤いリボンを結んだ模様が描かれ、また、後頭部には昔の子供の風習であった『つん毛』が一本描かれるのも特徴の一つとなっています。
胴の模様は、もともとは簡素な菊花模様が主流でした。そして、のちに梅花や縦縞、前垂も加わってきました。現在では着物姿の前垂れ模様が代表的な絵柄になっています。
他の系統に比べても、ひときわ素朴な雰囲気が魅力ですね。
- 胴と頭は一本の木材で作られる
- ひときわ素朴な雰囲気が魅力的
- 和服・着物姿の前垂れ模様が特徴
作品


















木地山系の工人一覧
- 東谷与一(1932-2004)
- 阿部市五郎(1945-)
- 阿部木の実(1962-)
- 阿部陽子(1932-)
- 伊藤常治(1906-1982)
- 伊藤友一(1925-不明)
- 井川武松(1925-2008)
- 井上周治(1923-)
- 井上友里(1981-)
- 小椋宇三男(1946-2003)
- 小椋英二(1945-)
- 小椋嘉市(1918-1995)
- 小椋久四郎(1878-1933)
- 小椋久太郎(1906-1998)
- 小椋啓太郎(1897-1973)
- 小椋捨次郎(1928-2014)
- 小椋宏一(1931-2003)
- 小椋正吾(1934-1992)
- 小椋石蔵(1883-1962)
- 小椋正治(1892-1945)
- 小椋泰一郎(1889-1951)
- 小椋利亮(1955-)
- 小椋留三(1909-1994)
- 小椋米吉(1882-1952)
- 小椋勇三郎(1933-2001)
- 小野寺重一(1908-)
- 小野寺正徳(1948-2018)
- 小野寺徳一(1902-1973)
- 大類連次(1909-1973)
- 北山賢一(1947-)
- 久米美恵子(1959-)
- 古関節郎(1922-)
- 古関六平(1918-2011)
- 小南三郎(1929-)
- 佐々木和郎(1934-2006)
- 佐々木春男(1931-2017)
- 佐藤兼一(1905-1981)
- 佐藤信一(1923-)
- 佐藤秀一(1927-2009)
- 佐藤達雄(1943-)
- 柴田良二(1944-)
- 柴田鉄蔵(1899-1960)
- 鈴木さと子(1927-2007)
- 鈴木幸太郎(1922-1989)
- 鈴木国蔵(1897-1957)
- 高橋久宗(1930-2019)
- 高橋一成(1977-)
- 高橋兵治郎(1898-1974)
- 高橋雄司(1934-)
- 高橋秀雄(不明)
- 中川郁夫(1955-)
- 中川徳二郎(1930-2012)
- 沼倉孝彦(1953-)
- 樋渡治一(1906-1960)
- 藤原勝郎(1944-)
- 星昭成(1928-)
- 本間功(1935-)
- 三春文雄(1954-)
- 水野達也(1888-不明)
- 宮原泰治(1926-)
以上が木地山系こけしについての豆情報記事となります。情報が入り次第更新していきます。
